274 research outputs found
ハイモチビョウハン ノ カタ ト イモチビョウ カンセン イネ ノ ズリコミ トノ カンケイ
【緒言】葉いもちに罹病したイネに,ズリコミと呼ばれる全身萎縮症状が発現することはよく知られている.このズリコミ症状は,古くはいもち病菌の分泌する毒素による中毒症状あるいはクマリンの集積等が原因であるとされた.その後,アプシジン酸,エチレン等の植物ホルモンの作用によると報告されているが,いまだに不明な点が多く,その解明は今後の研究に待たれている.本研究はいもち病罹病イネのズリコミ症状を誘導する化学物質の探索のための基礎的知見を得る目的で,葉いもち病斑の型とズリコミとの関係を検討した.すなわち,葉身上にタイプの異なる大型病斑を形成するイネ品種といもち病菌菌株を組み合わせて用い,それらの病斑の面積と感染イネのズリコミ程度との関係を調べた
A STUDY ON MODERNIZATION OF WATERFRONT AREA THAT APPLIED THE FIRST URBAN PLANNING ORDINANCE AND BRIDGE DESIGN ASSOCIATED WITH ITS PROJECTS
戦前期における市区改正条例が準用された都市は河川・運河・港湾を核とした水辺市街地であり,わが国でもいち早く都市改造が実施された.これらの都市では各種の都市計画事業に伴い多くの橋梁が架設された.橋梁は都市美を構成する重要な要素として,中でもアーチ橋は都市美形成に適するものとして位置づけられ,景観形成上重要な箇所に適用される傾向にあった.近代都市が構築されようとしていた最中,各都市で街路,河川・運河,建築物などの要素との関係性を踏まえた総体的な橋梁デザインが実施されていた.東京や大阪の市街地においてはこれらの橋梁デザインが群・面的な景観デザイン形成へと昇華し,特に大阪においては,一連の橋梁群としてのデザインコンセプト「変化と調和」のもとに確立されていた.The study aims to identify characteristics of the modernization of waterfront areas that applied the first urban planning ordinance and bridge design associated with its projects in the prewar period, focusing on bridge designs from a standpoint of landscape design, and relationships of bridges with street, river, canal and architecture design. During an urban beauty formation period, bridges design contributed to the entire waterfront landscape in cities. In Tokyo and Osaka, comprehensive bridge design sublimed to waterfront landscape on a city-wide scale. particularly, the bridge design concept was predominant in Osaka
A STUDY ON DESIGN FORMS ON THE BRIDGES CONSTRUCTED UNDER THE FIRST OSAKA URBAN PLANNING PROJECTS WITH ITS TEMPORAL-SPATIAL DEVELOPMENT ON URBAN AREA
本研究は,大阪市街地における第一次都市計画事業により架設された全154橋の橋梁意匠に着眼し,その骨格をなす高欄,親柱及び照明柱といった[橋梁付属物]を手掛かりに,市街地における展開や実態の特徴を解明しようとするものである.本研究では分類化した[橋梁付属物形式]に加えて,全橋共通で把握可能な[橋梁諸元・立地条件]及び[設計思想との対応]に関する要素を総合的に導入した数量化III類を行い,橋梁意匠を【橋梁デザインの格】と【橋梁付属物形式の趨向】の軸により位置づけ,6パターンの橋梁群に類型化した.各橋梁群は,市街地空間における一定のエリア及び空間軸でまとまりをもって展開され,事業期間における[橋梁付属物形式]の趣向の変遷を明らかにした.The study aims to identify relationships between urban areas and bridges designed under the First Osaka Urban Planning Projects. First, we classified patterns of design forms on the bridges with a focus on handrail, main post, and lighting. Second, we conducted quantitative analyses with comprehensive consideration of multiple factors and classified types of bridge design into six clusters. Bridges of each cluster were expanded into a city-wide scale and linear scale, and characteristics of design forms on the bridges were different in each cluster. In conclusion, we showed that the characteristic of bridge designs was positioned by the grade of bridge and tendency of design forms on the bridge, and each bridges were developed temporally-spatially
近代化黎明期における橋梁デザインの展開と総合的景観像の確立
近代化黎明期の水辺市街地には,都市計画を通じて多数の橋梁が架設された.これらの橋梁事業は,主要な都市計画事業などと同時かつ一体的に行われ,景観体験に起因する空間のまとまりである景観像の確立に果たした役割を解明する格好の素材となるが,そのためには周辺市街地との重層的な関係に着眼し,橋梁単体から都市レベルまでのスケールを横断,連合した総合的な橋梁デザインの展開を解明する必要がある.本研究は,筆者らがこれまで取り組んできた研究成果を再整理及び再編し,総合的に考察するとともに「主要事業」や[構造形式][意匠]に関する橋梁デザインの展開を踏まえ,『景観像』との関係を解明し,〈デザイン思想〉と照合を行い,橋梁デザインを手掛かりとした水辺市街地の景観論的意義を考究することを目的としたものである
サイシュウブンカシタキンサイボウヘノキンエイセイサイボウノトリコミモデル
適切な負荷量で筋収縮を行うと筋肥大が生じる。しかし,筋収縮の何が引き金となり,どの細胞内シグナルを経て筋肥大に至るのか解明されていない。一方で,筋肥大や筋萎縮からの回復促進時に筋線維核数が大幅に増加することが知られている。この核数増加には既存の筋線維への筋衛星細胞の取り込みが関与すると考えられるが,成熟後の筋線維において筋衛星細胞が取り込まれるか否かは様々な報告により見解が分かれている。そこで本研究は,初代培養筋管細胞の筋収縮活動モデルを確立し,そのモデルにGreen Fluorescent Protein (GFP)標識した筋衛星細胞を添加・共培養することで,筋管成熟後の筋衛星細胞取り込みを観察した。その結果,筋収縮を行うとGFP 陽性の筋管細胞が多く観察され,刺激下の培養筋管細胞で筋衛星細胞の取り込みが再現できた。このモデルを用いれば,今後筋衛星細胞の取り込みのメカニズムの一端が解明できる
- …
