自己血採血を行う患者がWR(迷走神経反射)を発生する要因について、患者の身体的特徴だけでなく、採血をする看護師側にも要因があるのではないかと仮定した。そこで、過去2年間の採血記録より、WRを発生した事例を中心に患者の身体的特徴を分析し、看護師へは、経験度や患者に対する採血時の配慮についてアンケート調査を実施した。結果、WRの発生には看護師一人一人に有意差は認められなかった。患者の身体的特徴としては、女性と若年者に多いという結果が得られた。今後の課題として、WRを発生した事例より、具体的なWR予防策を検討する必要がある。Article信州大学医学部附属病院看護研究集録 36(1): 71-75(2007)departmental bulletin pape