27 research outputs found
知識共有のためのエージェントベースシミュレーションに関する研究
名古屋大学Nagoya University情報科学博士名古屋大学博士学位論文 学位の種類 : 情報科学博士(課程) 学位授与年月日 : 平成22年3月25日doctoral thesi
Study of Effect of Water Penetration Rate Coefficient by Difference of Amount of Initial Liquid Water in Concrete
コンクリート中の初期液状水量の違いが,コンクリート中の水分浸透速度に及ぼす影響を実験により検討した.コンクリート中の初期液状水量が多いほど,水分が浸透する深さが小さくなることが実験的に明らかになった.実験結果より推定した水分浸透速度係数は,初期液状水量の増加に伴い低下し,その低下量は初期液状水量が多くなるほど顕著になることが明らかとなった.journal articl
Study on Drying Shrinkage of Concrete Using Highly Concentrated Aqueous Solution as Mixing Water
練混ぜ水として高濃度水溶液を用いたコンクリートの乾燥収縮に関して検討した.蒸気圧降下が顕著に発生した飽和NaCl水溶液を練混ぜ水として用いることで,コンクリートの乾燥を抑制し,それに伴い収縮を抑制し,外気の相対湿度が練混ぜ水の平衡湿度より高い場合は乾燥せず吸湿し,収縮がほぼ発生しないことが実験により明らかになった.練混ぜ水が高濃度水溶液になることで生じる湿潤傾向および収縮の抑制は,既往の水分移動に立脚した乾燥収縮モデルに蒸気圧降下と液状水の物性値の変化を考慮することで傾向を表現できることを示した.journal articl
Study on Method of Estimating the Depth of Water Penetration in Concrete by Amount of Water Absorption
コンクリート中への水分浸透深さを簡易推定する手法を検討するために,水分浸透のしやすさが異なるモルタル供試体の水分浸透深さと吸水量の関係について検討した.実験結果より,水分浸透が可能な連続している総空隙量に対して水分で満たされていない空隙量の比である開放空隙率が0.4から0.8程度であれば,モルタル供試体の水分浸透のしやすさによらず乾燥に対しての回復率(吸水量/開放空隙量)と水分浸透率(水分浸透深さ/供試体長さ)は線形関係を示すことが明らかになった.本研究で提案した吸水量より水分浸透深さを算出する推定値は,信頼区間95%の場合JSCEG-582-2018に示す方法の水分浸透深さの実測値の±13mmの精度となることが明らかになった.conference pape
Study on Performance Improvement of Concrete by Highly Concentrated NaCl Solution Used as Mixing Water
練混ぜ水として用いる高濃度NaCl水溶液がコンクリートの性能向上に及ぼす影響を実験的に検討した.実験結果より,練混ぜ水のNaCl濃度が20%以上になると,練混ぜ水が水道水のものより断熱温度上昇量および発熱速度が小さくなるだけでなく,乾燥の抑制に伴い乾燥収縮量も抑制できることが明らかになった.圧縮強度は28日強度が2割程度低下するが,屋外気中養生でも封かん養生と同程度の強度発現をすること明らかになった.数値計算の結果より,練混ぜ水としてNaCl濃度が20%以上のNaCl水溶液を用いることで乾燥および温度応力による初期ひび割れの対策として効果があることが明らかになった.そして,コンクリートの飽和度が大幅に上昇することと溶質の存在により溶存酸素量が減少することにより鋼材腐食の抑制効果が示唆された.The effect of a highly concentrated NaCl solution used as mixing water on the performance of concrete was experimentally investigated. The experimental results showed that when the NaCl concentration in the mixing water was 20% or higher, the adiabatic temperature rise and heat generation rate were smaller than those of tap water, and drying shrinkage was also suppressed as a result of the suppression of drying. The compressive strength of the material was found to be about the same in outdoor air curing as in sealed curing, although the 28-day strength was reduced by about 20%. Numerical results indicate that the use of NaCl solution of more than 20% as mixing water is effective in preventing initial cracking due to drying and thermal stress. The results also suggest that the use of aqueous NaCl solution is effective in preventing steel corrosion due to the significant increase in concrete saturation and the decrease in dissolved oxygen content caused by the presence of solute.journal articl
Study on the Precision of Estimated Degradation due to Chloride Attack Based on the Measurement of Air Born Salt in Niigata Coastal Area
本論文では,新潟県沿岸部の橋梁を対象として,塩害による外観劣化度やかぶりの測定結果,飛来塩分量のデータを収集し,現行の塩害耐久性照査法の妥当性の確認を行った.コンクリート標準示方書に則って,海岸からの距離に応じて提案されている表面塩分量を用いた場合と実測の飛来塩分量から表面塩分量を算出する推定方法の2種類の方法によって塩害劣化状況を推定し,実際の塩害劣化状況との整合率を求めた.その結果,いずれの方法においても 全体の整合率が約80%となり,十分な推定精度を有していることが確認された.また,飛来塩分量のデータから同じ新潟県沿岸部においても,地形や風況に起因する地域差が大きいことが示された.journal articl
塩分がコンクリートの乾湿挙動に及ぼす影響の検討
コンクリート中の水分移動解析の高精度化のためにコンクリート中の塩分の存在がコンクリートの乾湿挙動に及ぼす影誓について実験的に検討した。その結果,塩分の存在によりコンクリートは湿潤傾向を呈することが明らかとなった。その埋由は,液状水中の塩分の存在による飽和水蒸気圧降下により,同一相対濃度のもとで平衡するコンクリート中の水分量が増加するためと,コンクリート中に含まれる液状水の塩分濃度の増加に伴い,乾燥時のコンクリートの水分拡散系数は小さくなり,吸湿時の水分拡散係数は大きくなるためであることが明らかとなった。journal articl
